
「生成AI」について理解し、私生活やビジネスで活用することを目的とした今シリーズ。前回までで“AI(人工知能)の歴史”を紐解いてきましたが、今回の記事では「AIの課題」について解説します。
AIの進化がすごすぎて、AIを漠然と恐れている人もいるのではないでしょうか?ただ、そんなAIにも多くの課題が存在します。
AI(人工知能)が抱える“2つの大きな問題”
AIが抱える大きな問題としてよく挙げられるのが以下の2点です。
- 身体性
- シンボル・グラウディング問題
当記事ではまず「身体性」について詳しく解説します。
身体性
身体性の問題とはどういう意味かというと「物理的な身体があって初めて、知能の獲得が可能である」という考え方のもと、提唱された問題です。
人間の知性や知能は、脳と身体の相互作用によって作られています。たとえば、50m走のタイムを短くするためにはどれだけ理論を頭に叩き込んでも、足は速くなりません。
何度も実際に身体を動かしてみて初めて「こう走れば速く走れるんだ」「こうやって筋トレしないといけないんだ」という知能や知性を獲得できるのです。
また、実は人間活動の多くは脳による制御よりも、身体中に分散されている神経システムに依存しています。たとえば、道で段差につまずいたとき、倒れまいと反射的に手でどこかを掴んでしまうと思います。このとき「この角度で手を出すとあの手すりを掴めるはず…!」なんて脳で考えながら手を出す人はおらず、反射的に神経が働いてどこかを掴みます。
硬い材質でできたAIロボットは人間と同じレベルの運動がまだ難しく、完全な身体性を獲得したとは言えません。AIは身体がないので、人間の脳神経網を模倣できても、身体中の神経システムを模倣することは難しいのです。